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第3回インタビュー
永浜達郎 氏/河西克重 氏
【永浜氏プロフィール】
株式会社アートディンク代表取締役社長。『A列車で行こう』シリーズの生みの親であり、現在も同シリーズのディレクター兼プログラマーとして、ゲーム開発に携わる。
【河西氏プロフィール】
株式会社アートディンク取締役副社長/開発部担当。『アクアノートの休日』シリーズや『ルナティックドーン』シリーズ等、看板タイトルを数多く手掛けるプロデューサーでもある。
――「カルネージハート」に関しては?
河西:「カルネージハート」……あれも、ねぇ、随分と言えば随分なソフトなのでねぇ(笑)。PCの時からおんなじコンセプトで作っているものがあって、実はPCで良く似てるのが、ごく最初に作った「地球防衛軍」がそうですけど。

永浜:あれが「カルネージ」の原型ですけど、要するにプログラムを組んで、あとは戦闘機飛ばすだけにして、行ったらその結果が出るみたいなね。戦っている時は見ているしかないみたいな状態になるのですけど、それの原型があって。ま、あれもすごく好きだっていう若者が当社に来て、その彼がだんだん力をつけて、結果的に作ったのが「カルネージ」なんですね。それ以降「カルネージ」系のゲームは彼が一手に作っています。

河西:あれも、コンピュータの技術としてはものすごく重要な部分の一つだと思うんです。
要はゲームを作ってる人が仕掛けるのじゃなくて、ホントにその、どうやって動くか分からないのですよ。だからプログラマも、結果的にどうなるかわからないのです。結果がどうなるかわからない。で、やりながら「あ、そういう風に動くんだー」みたいな。
――赤川:アートディンク社は、元々高校の同級生であった4人の方が、アセンブラか何かのプログラムを作って売りに出してみたら、えらく売れてしまったので、会社作りましたみたいな話なのですが、それもいまおっしゃられたみたいな、プログラムとコンピュータが作り出す「遊び」みたいなものを「楽しんでいた」感覚だったのでしょうか?
永浜:当社も会社になる前はアセンブラ作って売っていましたね。言語そのものを最初は作っていたのですね。ゲームじゃなかったのです。私はいまだに現役のプログラマーでして、今までいろんなもの作りましたけど、プログラム作っていて一番おもしろかったのはその言語を作っている時かもしれないですね。言語で言語を規律すると、その境目に何か見える気がするのです。ちょっと上手く説明できませんけど。言語で言語を表現するって面白いのですよ。まぁそれってでも、この手の機械(コンピュータ)には、別に言語に限らず、そういったおもしろさやこんな魅力を出しうる可能性があるのだなぁとプログラムを書きながら、この20年ぐらいずっと思い続けてきた訳です。
とにかく、面白いインタビューでした。とにかくコンピュータが面白くてしょうがないというこのお二人がひっぱて来られたアートディンク社に、今後も頑張っていただきたいと切に思っています。インタビュー本体は、週刊ファミ通(5/20発売の6/3号、5/27発売の6/10号)にて掲載。





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