第8回インタビュー
田尻彬 氏
1943年生まれ。ソニー入社後、常務取締役技術部部長として、ソニー・コンピュータエンタテインメント創業に参加。プレイステーション本体の設計・製造に携わる。現在は
株式会社エルモ社取締役技術顧問。
――プレイステーションの部品のロットとか10万~100万単位ですよね?
田尻: 今までのソニーのAV機器とかだとあり得ないような数字をいきなり発注する訳ですよ。やっぱり、部品メーカーさんも一歩引いてしまうのですよ。コントローラのデバイスもいきなり月産200万個なんて言われてもやっぱり信用しないんですよ。「これは危ない」と。
――大量に発注するのだから喜んでやってくれそうなものですが。
田尻:ものすごい設備投資がいるのですよ。それこそ工場1個建てるくらいの。ある部品メーカーに頼みに行った時は、工場の人を集めて宴会をやって、ワーッと盛り上げて、それで「やってください」と頼み込んだりして。ここで決めないと、明日また久多良木さんに怒られるぞと思って……(笑)。
――ご苦労様でした。
ハード関連の方はあまり表に出てこられる事がないので、今回田尻さんにインタビュー出来て大変良かったです。インタビュー本体は週刊ファミ通(7/29売りの8/12号と、8/5売りの8/19・26合併号)にて、掲載中。 |